「普段美顔器を使っているけど、妊娠中でも使えるのかな」

このように考えている方は少なくないでしょう。妊娠をすると様々な体の変化が起こります。美顔器を使うことで、悪影響が出ないか不安な方もいるでしょう。

本記事では、妊娠中の美顔器の使用について詳しく解説します。

妊娠中に美顔器は使用できる?

妊娠中に美顔器を使用することは基本的にできません。妊娠中だけではなく、出産後の授乳期間も使用してはいけないとされています。

多くの美顔器の取扱説明書には、注意事項に「妊娠中の使用について」が記載されています。内容をしっかりと確認し、妊娠が発覚したら使用するのを避けましょう。

妊娠中に美顔器が使えない理由

なぜ妊娠中に美顔器を使ってはいけないのでしょうか。その理由はホルモンバランスの乱れにあります。

妊娠中はホルモンバランスが不安定になり、肌がデリケートな状態になります。実際に妊娠中に肌荒れが起こったり、ニキビが増えたりする方は少なくありません。

美顔器によっては肌がデリケートな状態で美顔器を使うと、刺激に耐えられず肌トラブルが起こってしまうかもしれません。そのため、妊娠中の美顔器の使用は禁止されています。

妊娠中のスキンケアのポイント

妊娠中は美顔器を使わなかったとしても、様々な肌トラブルが起こりやすいです。そのため、美顔器以外の方法でスキンケアを行うことは欠かせません。

妊娠中のスキンケアには重要なポイントが3つあります。

  • 敏感肌向けのスキンケアアイテムを使用する
  • 無香料のスキンケアアイテムを使用する
  • オーガニック化粧品の使用を避ける

それぞれ詳しく解説します。

敏感肌向けのスキンケアアイテムを使用する

スキンケアに使用する洗顔料や乳液、美容液などは、なるべく敏感肌向けのものを使用しましょう。さっぱり感がほしくて、洗浄力の高い洗顔料を使っている方もいるかもしれません。

しかし、洗浄力の高い洗顔料は、肌の刺激も大きいです。そのため、妊娠中に使用すると、肌荒れやニキビの原因となる可能性があります。同様の理由で、乳液や美容液も低刺激のものを選びましょう。

無香料のスキンケアアイテムを使用する

妊娠中はつわりが起こり、匂いに敏感になる場合もあります。わずかな匂いであっても気持ち悪くなることは珍しくありません。そのため、洗顔料や美容液は無香料のものを選びましょう。

妊娠中はストレスも溜まりやすいため、リラックス効果を期待して香料の入ったものを使いたくなる方もいるでしょう。しかし、気持ち悪さを感じるだけではなく、肌が敏感な状態で香料が含まれているものを使用すると、アレルギーを引き起こしてしまう可能性もあります。

様々なリスクがあるため、なるべく香料が含まれたスキンケアアイテムは使わないようにしましょう。

オーガニック化粧品の使用を避ける

オーガニック化粧品の使用はなるべく避けましょう。

「肌に優しいイメージがあるけど、なぜ使ってはいけないの?」

このように感じる方もいるかもしれません。しかし、オーガニック化粧品は必ずしも安全性が高いとは限りません。なぜなら、オーガニック化粧品とは「天然成分が多く配合されている化粧品」であり、「肌へ刺激を抑えた化粧品」ではないからです。

天然成分の中には、肌の刺激が強いものもあります。そのため「オーガニック化粧品=肌に優しい」というわけではありません。

肌への安全性を確かめる際には、安全性テストが行われているかどうかをチェックするのがおすすめです。もちろん、人によって反応の現れ方は異なるため、安全性テストに合格していたとしても必ず肌トラブルが起こらないとは限りません。

しかし、妊娠中の化粧品を選ぶ際の1つの指標にはなるでしょう。

妊娠中も使える美顔器はある?

妊娠中も使える美顔器はあります。しかし、妊娠中に使える美顔器であっても、使用するのはおすすめしません。その理由は以下の2つです。

  • 出力が低めで効果が薄い
  • 金銭面での負担が大きい

それぞれ詳しく解説します。

出力が低めで効果が薄い

妊娠中に使える美顔器は、肌への負担をなるべく少なくするために、出力が抑えられている傾向にあります。そのため、美顔器を使ったとしても、高い効果が得られないかもしれません。

わざわざ美顔器を使って肌ケアを行うよりも、日々のスキンケアを徹底して行った方が、肌の状態は良くなりやすいでしょう。美顔器を使用した際のメリットが少ないため、使用する必要性は少ないといえます。

金銭面での負担が大きい

今まで使用していた美顔器をそのまま妊娠中も使い続けることは難しいです。そのため、妊娠中に美顔器を使用するためには、別途購入をしなければいけません。

美顔器は決して安くはないため、金銭面での負担が増えてしまうのもデメリットの1つです。さらに、先ほども述べたように妊娠中も使用できる美顔器の出力は低めなため、授乳期間が終わったら今まで使っていた美顔器を再び使い始める可能性が高いです。

妊娠中でも使える美顔器を購入すると「妊娠中にしか使わない」ということになりかねません。非常にコストパフォーマンスが悪いため、購入する必要性は薄いといえるでしょう。

それでも妊娠中に美顔器を使用するのであれば、出力が調整できるものを選んでください。出力を一定以下に設定することで、妊娠中でも美顔器が使用できるというものもあります。そういった美顔器であれば、長く使用し続けることができるため、コストパフォーマンスが良くおすすめです。

妊娠中の肌トラブルを防ぐ方法は?

「スキンケアを行っているのに肌荒れが起こる…」

このように悩んでいる方もいるかもしれません。スキンケア以外にも、妊娠中の肌トラブルを防ぐ方法はあります。

  • 紫外線対策を行う
  • 水分補給をこまめに行う

それぞれ詳しく解説します。

紫外線対策を行う

妊娠中はメラニンが生成されやすい状態になってます。紫外線はメラニンに反応してしまうため、肌トラブルを防ぐには普段よりも徹底した紫外線対策が必要です。

しかし、一般的な日焼け止めに使われている紫外線吸収剤は、体質によって肌への負担になってしまう場合もあります。そのため、紫外線吸収剤が含まれていない日焼け止めを選ぶようにしましょう。

保湿成分が含まれているものを利用すれば、肌ケアにもなるためおすすめです。

水分補給をこまめに行う

肌の潤い不足は肌トラブルの原因になってしまいます。スキンケアによって潤いを保つことは重要なのですが、それだけでは乾燥してしまう場合もあります。そのため、肌の外側から潤いを与えるだけではなく、内側からもアプローチしなければいけません。

1日1.5〜2ℓを目安に水分補給を行いましょう。水や麦茶などを飲むようにして、緑茶やコーヒーといった胎児に影響を与える可能性があるカフェインが含まれた飲み物は、飲みすぎないように注意が必要です。

美顔器は妊娠中に使わないようにしよう

妊娠中は肌がデリケートになりやすく、ストレスも増えます。そのため、様々な肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。美顔器を使って肌ケアを行いたいと思う気持ちもわかりますが、症状が悪化する可能性が高いので、使わないようにしてください。

使用しているスキンケアアイテムを変えたり、生活習慣を見直したりするだけでも肌トラブルを防止することは可能です。ぜひ、妊娠中も美しい肌を維持してください。