「ほくろ周りを脱毛したいけど、どうやって隠せばいいの?」
「ほくろを隠せれば100均のシールでもいいの?」
このように考えている方は多いのではないでしょうか。家庭用脱毛器の取扱説明書には、ほくろに脱毛器を照射してはいけないと記載してあります。そのため、ほくろ周りに家庭用脱毛器を使用することはできません。
しかし、シールを使ってほくろを隠せれば脱毛器の使用は可能です。そのため、どのようなシールを購入するべきか悩んでいる方もいるでしょう。
本記事では、ほくろ周りに脱毛器を使用するためのシールについて詳しく解説します。
脱毛器がほくろ周りに使えない理由
「そもそも、なんで脱毛器はほくろ周りに使えないの?」
このように思っている方もいるでしょう。脱毛器がほくろ周りに使えない理由は、ほくろに毛と同じ黒いメラニン色素が含まれているからです。
家庭用脱毛器の多くは毛のメラニン色素に反応して、熱でダメージを与えて脱毛効果を得ています。毛がない箇所に照射しても熱っぽさを感じないのは、メラニン色素が存在しておらず、脱毛器が反応していないからです。
しかし、ほくろには黒いメラニン色素が含まれているため、脱毛器が反応します。毛と同じように熱が伝わってしまい、痛みや腫れ、火傷を引き起こす可能性があるため、使うことができません。
同様の理由でタトゥーがある人や肌が黒い人、日焼けをしている人などにも使えない場合があります。取扱説明書にもこれらの内容については記載されているため、使用する際には必ず注意しなければいけません。
ほくろ周りを脱毛するには保護シールが必要
ほくろ周りを脱毛するためには、保護シールが必要です。脱毛器を購入した際にシールが付属している場合もありますが、一般的にはついてこないことが多いです。
シールでほくろを覆って隠すことができれば、メラニン色素に反応しなくなるため、トラブルは起こりません。その際には白いシールを使うことが必要です。色付きのシールだと脱毛器が誤って反応してしまう可能性があるため注意しましょう。
サロンやクリニックで脱毛を行う場合でも、白いシールが使われています。Amazonを始めとした通販サイトでは、脱毛用のほくろ保護シールが販売されているため、それらを購入してみてください。
100均のシールはほくろの保護に使える?
100円ショップでは、脱毛用のほくろ保護シールに似た白いシールが販売されています。脱毛用の保護シールは、店舗で販売していることが少なく、通販で購入しなければいけません。
そのため、気軽に購入できる100均のシールを代用として使いたいと考えている方は多いでしょう。しかし、100均のシールをほくろ保護シールの代用として使うのは避けるべきです。
実際に100均シールをほくろ保護のために使用し、問題なく脱毛効果を得られている方もいます。しかし、以下の理由でほくろ保護のために使用するのは避けるべきだと考えられます。
- ほくろのメラニン色素を隠せていない可能性がある
- 粘着力が弱く使用中に剥がれてしまう
- 肌荒れが起こる可能性がある
それぞれの内容について詳しく解説します。
ほくろのメラニン色素を隠せていない可能性がある
ほくろ保護シールは脱毛器を使用した際に、ほくろに含まれているメラニン色素が反応しないことを確認したうえで、販売されている商品です。
しかし、100均のシールは脱毛用ではないため、そのような保証はありません。もちろん、ほくろに貼れば隠せているようには見えるでしょう。しかし、実際に脱毛器を使用した際に、メラニン色素が反応しないとは限りません。
そのため、100均のシールでほくろを隠して脱毛器を使用すると、火傷や腫れなどが起こる可能性があります。非常に危険なので避けましょう。
粘着力が弱く使用中に剥がれてしまう
ほくろ保護シールは人体に貼ることを前提として作っているため、脱毛中に剥がれてしまうことはほとんどありません。しかし、100均のシールは人体に貼るために作られてはいないため、脱毛器の使用中に剥がれてしまう可能性があります。
万が一、照射中に剥がれてしまい、ほくろを隠すことができなくなると、火傷や腫れなどが起こってしまいます。剥がれずに問題なく使用できる場合もあるかもしれませんが、安全性には著しく欠けるため使用するべきではないでしょう。
肌荒れが起こる可能性がある
一般的な白いシールには「人体には貼らないでください」と注意書きがしてあります。その理由はシールを貼ることによって、肌荒れを始めとした肌トラブルが起こる可能性があるからです。
ボディーシールやタトゥーシールでも似たようなトラブルが起こったという事例があります。これらは人体に貼るために作られた商品ですが、肌トラブルが多く寄せられたため、消費者庁が危険性についての声明を出しました。
100均のシールは人体に貼るように作られた商品ではないため、これらのシールと比べてトラブルが起こる可能性は高いといえるでしょう。
ほくろ周りに脱毛器を使用する際の注意点
100均のシールをほくろ保護シールとして代用することはできません。それ以外にもほくろ周りを脱毛する際には注意するべき点があります。
- コンシーラーや絆創膏でほくろを隠すのはNG
- ほくろから毛が生えている場合も脱毛器は使えない
それぞれ詳しく解説します。
コンシーラーや絆創膏でほくろを隠すのはNG
ブログやレビューによっては、コンシーラーや絆創膏を使ってほくろを隠して使用したという声もあります。しかし、これらのアイテムをほくろ保護シールの代わりに使うことはできません。
コンシーラーはほくろが見えづらくなったとしても、メラニン色素を完璧に隠すことはできていません。そのため、脱毛器が反応してしまう可能性があります。
絆創膏は通気性が良い構造になっているため、脱毛器の光が入り込んでしまいます。それがほくろに触れると火傷や腫れを引き起こすかもしれません。
身近なもので代用したいという気持ちはわかりますが、必ずほくろ保護シールを使うようにしましょう。
ほくろから毛が生えている場合も脱毛器は使えない
ほくろから毛が生えている場合も、脱毛器を使ってはいけません。ほくろから生えた毛を脱毛する場合は、除毛クリームやシェーバーを使うようにしましょう。
範囲が狭いため脱毛器を使わなくても十分に対応できます。どうしても気になるのであれば、ニードル脱毛の施術を受けましょう。ニードル脱毛は、光を使わずに電気が流れる針を活用する脱毛方式です。
肌の色が黒い方や日焼けをしている方には、おすすめの脱毛方式です。ほくろから生えている毛が気になるという方は、ぜひ施術を受けてみてください。
ほくろに照射してしまった場合の対応
誤ってほくろに照射してしまうこともあるでしょう。その場合は、すぐに冷やすようにしてください。ほくろに照射した後は、火傷に似たような状態になります。
そのため、火傷が起こった場合と同じようなケアが必要です。保冷剤や冷やしたタオルなどを患部に当てて、しばらく安静にしておきましょう。冷やした後も痛みや違和感が続くようであれば、病院で受診するようにしてください。
ほくろ周りの脱毛は慎重に行おう
家庭用脱毛器は非常に便利ですが、使い方次第で様々なトラブルを引き起こす可能性もあります。取扱説明書をしっかりと確認し、その内容に従って使用しましょう。
ほくろ周りの脱毛は特にトラブルに繋がりやすいです。本記事を参考にして、しっかりとほくろ保護専用シールで保護したうえで脱毛を行ってください。
この記事の執筆者
家庭用美容器ドットコム編集部
家庭用美容器ドットコムは、元美容機器メーカー営業や家庭用脱毛器の販売スタッフなど、美容機器に精通した担当者が家庭用脱毛器/美容器を徹底比較して紹介するWebサイトです。自分の肌に合った機器を見つけるためのポイントも発信。失敗しない美容機器選びをお手伝いします。