「導入美容液を使ってるけど、効果が感じられない」
「導入美容液が意味ないって聞いたけど本当?」
このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。美肌を実現するために、試行錯誤して様々なスキンケアに挑戦する方は多いです。導入美容液も美肌を実現する方法の1つとして、使用している方もいるでしょう。
しかし、行っているスキンケアが本当に効果があるとは限りません。導入美容液については意味がないという声も挙がっています。
本記事では、導入美容液の効果について詳しく解説いたします。
導入美容液が意味ないって本当?
導入美容液の意味がないというのは、考え方によっては本当です。専門家の中でも意見が分かれる場合があり、議論が交わされているため、正確な答えというものはありません。
導入美容液の効果は使い方や目的によっても変わります。そのため、一概に意味がないとはいえませんが、期待しているほどの効果が得られない場合もあると考えておきましょう。
そもそも導入美容液とは?
導入美容液とは化粧水の浸透をサポートする美容液です。化粧水を使う前に導入美容液を使用すると、次に使う化粧水がより肌に浸透しやすくなると言われています。
日々のスキンケアでは肌が乾燥するという方や、化粧水が肌に馴染みにくいという方に向けたアイテムです。
導入美容液がいらない理由
化粧水は肌を保湿してくれるアイテムであり、スキンケアにおいては欠かせません。その浸透を助けてくれる導入美容液の効果は非常に高いように思えます。
しかし、導入美容液は意味がないと言われています。なぜなら、肌が吸収できる水分量には限界があるからです。
肌の中で水分を吸収しているのは「角質層」と呼ばれる組織です。健康的な肌の角質層に含まれている水分量は20〜30%と言われています。水分量が20〜30%の状態で、さらに化粧水を上塗りしたり美容液を使ったりしても、既に健康的な状態であるため肌が水分を吸収しようとはしません。
逆に水分量が20%以下で乾燥している場合は、健康的な状態に保つために水分を補給しようとします。つまり、肌が乾燥しているのであれば、導入美容液を使わなかったとしても化粧水は肌に浸透していくと考えられます。
導入美容液を使うと、先に肌に潤いを与えてしまうため、化粧水が浸透しなくなってしまうかもしれません。つまり、導入美容液を「化粧水の浸透をサポートする」ために使用するのは、間違っていると考えられるでしょう。
導入美容液を使用するべきではない?
「効果がないなら導入美容液は使わない方がいいの?」
このように考える方もいるでしょう。しかし、導入美容液には「化粧水の浸透をサポートする」という効果は期待できないものの、それ以外の役割があります。
導入美容液自体に有効成分が多く含まれている製品は少なくありません。そのため、導入美容液を化粧水の1つとして使用することは可能です。導入美容液の成分がしっかりと肌に浸透すれば、美肌を実現することもできるでしょう。
もちろん、化粧水と合わせて使用しても問題ありません。肌に含むことができる水分量には限界がありますが、導入美容液だけで肌を理想の状態にするのは難しい場合があります。化粧水と合わせて使用することで、肌の水分量を20〜30%に維持しやすくなるでしょう。
導入美容液を使ったからといって、化粧水の浸透が促進されるとはいえません。しかし、導入美容液は美肌の実現をサポートしてくれるアイテムであるため、使用しても問題ないといえるでしょう。
美肌を実現するためには科学的根拠が大切
美肌を目指して導入美容液を始めとした、様々な商品を使用している方は多いでしょう。しかし、その全てが効果的とは限りません。
美肌を実現するためには、科学的根拠が非常に重要です。以下は科学的根拠に基づいて効果があるといわれている美肌ケアです。
- 生活習慣の改善
- 十分な保湿
- 美顔器の使用
それぞれ詳しく解説します。
生活習慣の改善
美肌を実現する上で重要なのがターンオーバーです。私たちの肌はターンオーバーによって、健康的な状態に保たれています。ターンオーバーが正常に行われていれば、古い肌が残らなくなるため、しみやくすみなどの肌トラブルは発生しづらいです。
しかし、ターンオーバーの周期は様々な理由で乱れてしまいます。その中でも、特に注意しなければいけないのが生活習慣の乱れです。
ターンオーバーが活発に行われるのは睡眠中です。つまり、十分な睡眠時間が保たれていなければ、ターンオーバーが正常に行われずに、古い肌が残ったままになってしまいます。
そして肌を作っているのはタンパク質です。タンパク質の量が不足していると、新しい肌を作る作用が鈍くなってしまうため、ターンオーバーの乱れに繋がります。
このように睡眠習慣や食生活が乱れると、ターンオーバーが悪化することは科学的に証明されています。美肌を実現するためには、まずターンオーバーを正常化させることが大切といえるでしょう。
十分な保湿
美肌を実現するために欠かせないのが保湿です。毎日のスキンケアで化粧水やクリームを使って保湿している方は、その習慣を維持すれば徐々に美肌に近づいていくでしょう。
「肌の奥深くまで化粧水を浸透させなくてもいいの?」
このように考えている方もいるかもしれません。実際に化粧品の中には「肌の深くまで潤いを届ける」と記載されているものもあります。しかし、一般的に販売されている化粧品が浸透するのは、肌の表面にある角質層までです。それよりも深くに潤いを届けることはできません。
なぜなら、薬事法によって化粧品の作用が及ぶ範囲は、角質層までと決まっているからです。肌の奥まで浸透と記載してある化粧品をよくチェックしてみると「浸透は角質層に限られる」と記載されています。
つまり、化粧品を肌の奥深くまで届けて、内側から活性化させるというのはあり得ません。角質層に潤いを与えることができれば、十分に美肌を実現可能なため「肌の深くに潤いを届けなければいけない」とは考えないようにしましょう。
美顔器の使用
家庭用美顔器の中には、科学的に効果が実証されているものがあります。例えば、EMS美顔器が挙げられます。EMS美顔器とは電気の力を利用して、表情筋に働きかけて顔のリフトアップやシワの改善などを目的とした美顔器です。
EMSの効果については様々な機関が実験を行っており、論文としても発表されています。その結果、効果や安全性ともに問題がないことがわかっているため、十分に美肌を実現する助けとなるといえるでしょう。
他にもラジオ波美顔器やLED美顔器などは、科学的な根拠に基づいて効果があることがわかっています。もちろん、科学的な証明は絶対ではないため、新しい原理や技術の発展に伴って覆される可能性もあります。
しかし、現時点で美顔器は十分に美肌効果が期待できるアイテムといえます。以下の記事では、美肌を実現するうえでおすすめの美顔器についてランキング形式で紹介しています。スキンケアだけでは効果を感じられないという方は、ぜひ美顔器の利用も検討してみてください。
導入美容液は意味がない場合もある
化粧水の浸透を目的として、導入美容液を使っているのであれば意味はほとんどありません。しかし、導入美容液に含まれている成分や高い保湿効果を求めて使用しているのなら、十分に意味はあるといえます。
美肌を実現するためには、正しい知識を身につけることが欠かせません。専門家によっても導入美容液や化粧水に関する考えは異なります。一概に何が正しいのかはわかりづらいですが、自分なりの考えを持ってスキンケアを行うことが重要といえるでしょう。
この記事の執筆者
家庭用美容器ドットコム編集部
家庭用美容器ドットコムは、元美容機器メーカー営業や家庭用脱毛器の販売スタッフなど、美容機器に精通した担当者が家庭用脱毛器/美容器を徹底比較して紹介するWebサイトです。自分の肌に合った機器を見つけるためのポイントも発信。失敗しない美容機器選びをお手伝いします。