ハーブピーリングという施術を知っていますか。この施術を導入しているサロンは増えつつあるため、聞いたことがあるという方も多いでしょう。

しかし、具体的な内容については知らない方もいるかもしれません。施術を受けるか迷っている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではハーブピーリングの施術内容や効果について詳しく解説いたします。従来のピーリングと比較しつつ紹介するので、ぜひご確認ください。

ピーリングはターンオーバーの正常化を促す施術

そもそもピーリングがどのような施術かわからない方も多いでしょう。ピーリングとは、酸のような化学物質を肌に与え、肌の表面の角質層を柔らかくして、角質を強制的に剥がす施術のことです。

私たちの肌は、ターンオーバーによって定期的に古い肌から新しい肌へと生まれ変わります。しかし、生活習慣の悪化や加齢などでターンオーバーが乱れていると、古い角質が残ったままになり新しい肌に生まれ変わりづらくなります。

結果としてシミやシワ、ニキビなどの原因となってしまうため、ターンオーバーは適切なサイクルで行われるように調整しなければいけません。ピーリングを行うと、古い角質を取り除けるため、ターンオーバーのサイクルが整います。ピーリングの主な効果はターンオーバーを整える点にあると考えてください。

そのため、ピーリングはターンオーバーが正常に行われており、古い角質が自然と剥がれ落ちていく人にはほとんど効果がありません。十分効果が期待できる施術である一方で、医学的なエビデンスが確立されていないため、論理的に効果があると実証されていない点も理解しておきましょう。

ハーブピーリングとは?従来のピーリングとの違い

ハーブピーリングとは植物由来のハーブや海藻由来ミネラルといった天然成分が配合されているピーリング剤のことです。

従来のピーリングは酸の力を利用して、角質を剥がすというメカニズムでした。一方でハーブピーリングは、肌の内側を刺激して細胞を活性化させるのが特徴です。ターンオーバーのサイクルを整えるのが目的という点は同じですが、その手段が異なると考えてください。

従来のピーリングは刺激が強すぎて、肌質次第では別のトラブルを引き起こす可能性がありました。しかし、ハーブピーリングは肌の内側にある細胞を刺激して、ターンオーバーを促してくれるため、強い刺激が加わることがなく安全性が高いです。

ピーリングはダウンタイムという肌を休ませる時間が必要でした。しかし、ハーブピーリングのダウンタイムは短く、必要ないケースもあります。従来のピーリングより安全性が高いのがハーブピーリングといえるでしょう。

ハーブピーリングには2種類ある

ハーブピーリングには主に2種類あります。

  • 剥離ありタイプ
  • 剥離なしタイプ

それぞれどういった特徴があるのか紹介します。

剥離ありタイプ

剥離ありタイプとは、ハーブが毛穴に入り込んで老廃物を外に出し、同時に顔の皮が剥がれて新しい肌を再生させるというものです。一般的なピーリングに少し近い形となっています。

顔の皮が剥がれるため、痛みが発生し、ダウンタイムを伴う点には注意しなければいけません。一方で即効性が高いというメリットもあり、少ない施術回数で効果を実感できるため、サロンに通う手間もほぼかかりません。

施術の頻度は2〜3週間に1回程度です。通う頻度は少なくて済むため、自宅からサロンが遠かったり、忙しくて予定を確保するのが難しかったりする場合は、こちらのタイプのハーブピーリングを利用しましょう。

剥離なしタイプ

剥離なしタイプには皮膚を剥がす作用はありません。そのため、施術中に痛みを感じることはなく、ダウンタイムもありません。生薬の力で肌の内側から古い角質を押し出すのが主な効果であり、肌に優しいのが特徴です。

一方で、効果が控えめというデメリットもあります。頻繁に施術を行わないと、はっきりとした効果を実感するのは難しいかもしれません。施術の頻度は3日〜1週間程度が理想であり、スケジュールの確保が困難な可能性が高い点は理解しておきましょう。

ハーブピーリングで解決できる肌トラブル

ハーブピーリングはターンオーバーを正常化するために行う施術です。しかし、それだけだと具体的にどのような肌トラブルに対して、アプローチできるかわからない方も多いでしょう。

ハーブピーリングは次のような肌トラブルに対して効果が期待できます。

  • ニキビ・ニキビ跡の改善
  • シミの改善
  • 毛穴の開き

ニキビ・ニキビ跡の改善

ハーブピーリングはニキビやニキビ跡に対して、効果が期待できます。ニキビはターンオーバーが乱れて、毛穴を古い角質が覆ってしまい、皮脂を排出しづらくなって起こります。

ハーブピーリングによって古い角質を取り除ければ、改善が期待できるでしょう。ニキビ跡についても、古い肌が残ったままになっているからできている可能性が高いです。ハーブピーリングによって新しい細胞を作り出せれば、改善が期待できるでしょう。

シミの改善

シミはターンオーバーが乱れて、メラニン色素が排出されにくくなることで起こります。ハーブピーリングによってターンオーバーが改善すれば、メラニンの排出が促されるので、シミの改善が期待できるでしょう。

ターンオーバーは通常だと28日周期で行われます。しかし、加齢によって周期は長くなり、40代以上になると60日ほどになるともいわれています。

加齢に伴ってシミができやすくなるのは、ターンオーバーの周期が長くなっているからです。そのため、ハーブピーリングは加齢による肌の悩みに関しても効果があるといえるでしょう。

毛穴の開き

毛穴は肌の代謝が悪くなると、開きすぎてしまったり、溝が深くなったりします。肌が黒ずんで見えるという方は、毛穴が開いているのが原因かもしれません。

ターンオーバーが促進されると、肌の代謝が良くなります。そのため、毛穴にも必要な栄養が十分に行き届くようになるため、毛穴が目立たないキメの細かい肌を実現することが可能です。

トーンアップ

今まで紹介した効果を実感するためには、施術を数回繰り返さなくてはいけません。一方で肌のトーンアップは、施術当日から効果が感じられる場合があります。

ハーブピーリングは美容成分が肌に浸透するため、コラーゲンの再生が活性化されます。肌にとってコラーゲンは欠かせない成分であり、施術を行うとそれが増加した状態になるため、明るい肌をすぐに実現可能です。

ハーブピーリングでニキビが悪化する場合もある

数多くの効果があるハーブピーリングですが、ニキビが悪化するケースもある点は理解しておきましょう。ハーブピーリングを行うと、好転反応という肌が良い状態へ向かう際に、一時的に肌トラブルが起こるという症状が発生する場合があります。

その結果、ニキビを改善するためにハーブピーリングを行ったにも関わらず、逆に悪化してしまう場合があります。もちろん、サロンから指導されるアフターケアをしっかりと行えば、症状が治るケースがほとんどです。

しかし、肌質やアフターケアの内容次第では、ニキビが改善されず逆に増えてしまう可能性もあります。最初に述べたように、ピーリングには医学的なエビデンスがありません。そのため、このようなリスクがあることも踏まえた上で、施術を受ける必要があります。

ハーブピーリングにはメリットもデメリットもある

ハーブピーリングにはメリットもデメリットもあるため、それらを比較した上で施術を受ける必要があります。しかし、リスクが少しでもあるならば、施術を受けたくないと考える方も多いのではないでしょうか。

そういった方は、ぜひ家庭用美顔器での肌ケアを行ってみてください。家庭用美顔器は非常に少ないリスクで、ニキビや肌荒れといったトラブルの改善ができます。ハーブピーリングだけではなく、美顔器を使ったアプローチもあることを知っておきましょう。