乾燥肌やくすみ、シワ、たるみなど様々な肌悩みにアプローチする美顔器。一般的に使われている家庭用美顔器は、自宅で行うフェイシャルケアをサポートするものです。
しかし、「美顔器は何歳から使い始めればいいの?」「どんな美顔器を選べばいいのかわからない」といった疑問は多いはず。今回のコラムでは、美顔器はいつから始めるのが良いのか、またどのような美顔器を選ぶべきかを解説していきます。
美顔器はいつから始めるべき?
結論からお伝えすると、いつ美顔器を始めるかを年齢で考える必要はありません。
美顔器はなんとなく肌悩みが増え始める30代以降のアイテムだと考えている方は多いかもしれませんが、20代から使用しても全く問題ありません。むしろ、肌悩みが気になりだしたタイミングで早めに始めるのが良いでしょう。
というのも、肌悩みは年齢を重ねてから生じるものではなく、年齢に応じた悩みが存在するからです。実際に、2021年に20~59歳の女性約2000人を対象に行ったデータでは、家庭用美顔器の所有率は3割を超えており、20代の割合はその中の約4割を記録しています。
また、1年以内に家庭用美顔器を購入した女性は全体の3割超となっており、20代前半はその中の約6割を占めています。若年層の美顔器の使用は広がりつつあるといえるでしょう。
参照:株式会社ナリス化粧品
美顔器を使用し始めるタイミングに正解はありませんが、自分の肌の悩みが気になりだした頃に始めることをおすすめします。ただし、10代はまだ肌の代謝が活発であり、正しいスキンケアを行えば健康的な肌を維持できるため、無理に美顔器を使う必要はありません。入念なスキンケアや正しい食生活を心がけましょう。
美顔器を若いうちに始めるメリット
20代から美顔器を使うことは早いと感じるかもしれませんが、美顔器を若いうちから始めることには以下のメリットが考えられます。
- アンチエイジング対策ができる
- ターンオーバーの周期を整えられる
- 肌ツヤ・ハリを保つことができる
- コストが抑えられる
- 美容の知識が深まる
アンチエイジング対策ができる
若いうちから美顔器を使用すると、清潔で健康的な肌の基礎をしっかり整えておけます。肌の基礎が作られていることで、しわやたるみ、くすみなどのエイジングサインの蓄積を抑えて肌の老化スピードを遅らせることに繋がります。
ターンオーバーの周期を整えられる
肌が定期的に生まれ変わる周期のことをターンオーバーといいます。年齢が上がるにつれてこの周期が乱れ、シミやニキビといった肌トラブルが起きやすくなります。
美顔器を使用することで肌の血行が良くなり、新陳代謝が高まるため、ターンオーバーの周期が整います。これによって上記のような肌トラブルが起きにくい健康な肌を維持できます。
肌ツヤ・ハリを保つことができる
若いうちの肌は、水分と油分のバランスがとれています。しかし、年齢とともに水分量や油分は減少していくため、しっかりとスキンケアで補うことが必要です。
化粧品を導入するタイプの美顔器を使うことで、美容液をしっかりと肌に浸透させることができ、肌ツヤ・ハリを保つことができます。
コストが抑えられる
美顔器の使用理由については、2021年に20~59歳の女性約2000人を対象に行ったデータによると1位の「化粧品の美容効果を上げたい」に次いで「サロンに行くよりも経済的だから」が挙げられています。
参照:株式会社ナリス化粧品
サロンでフェイシャルエステを受けた場合、一度の料金は10,000円を超えることもあります。美顔器でも美容液などのランニングコストは必要ですが、一度の購入で長く使うことができるため、金銭面でお得になりやすいです。
また、肌悩みが深刻化する前に予防的なケアを行っておくと、将来的に高価な治療を受けなければならなくなるリスクを抑え、コスト削減にも繋がります。
美容の知識が深まる
若いうちから美顔器を使用していると、美顔器がどのような機能でどのような効果をもたらすのか分かるようになります。こうした実践に基づいた知識は美容に関する理解を深めることにも役立ちます。
基礎的な知識が備わることによって、美容のトレンドを吸収して自身のスキンケアにも活かせるようになるでしょう。
美顔器の種類
一口に美顔器といっても、その機能には様々なものがあります。以下で美顔器の種類について解説します。
- EMS
- RF
- LED
- イオン導入
- エレクトロポレーション
- 超音波
- ウォーターピーリング
EMS美顔器
EMS美顔器は肌を微弱な電流で刺激することで表情筋を鍛えるもので、リフトアップや小顔効果などが期待されます。表情筋が衰えれば、顔全体がたるみ老け顔の原因になりますが、普段使っている表情筋は全体の20~30%程度といわれています。微弱電流によってこのような筋肉にもアプローチできることが魅力です。
RF(ラジオ波)
RFとは電磁波の一種であるラジオ波のこと。皮膚の奥にある真皮層までエネルギーが到達し、熱を発生させます。この熱によって新陳代謝が向上し、ターンオーバーを促進します。肌がふっくらと引き締まり、より若々しい肌を取り戻すことにも寄与します。
LED
LED美顔器は光の長波を利用して、肌に直接触れずに浴びるだけでエステ効果が期待できるものです。LEDの光は肌に有害な紫外線を含んでおらず、安心して使うことができます。LEDがもたらす効果は、以下のように光の色によって異なります。
- 赤色…肌にハリを与える
- 青色…肌にツヤを出す
- 黄色…キメの整った肌に導く
- 緑色…肌の透明感を上げる
- 白色…リフトケアを行う
イオン導入
皮膚には外部からの刺激から肌を守るためのバリア機能があるため、手だけでは化粧水などの美容成分を肌の深部まで届けることは難しいです。
イオン導入美顔器は電気を与えることで水溶性の美容成分をマイナスイオン化し、化粧水などの美容液成分を角質層の奥へ浸透させてくれるもの。手やコットンと比較して30~50倍以上の美容成分が浸透するといわれています。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションとは、特殊な電気パルスにより皮膚細胞に一時的な隙間を作り、美容成分を肌の深部まで届ける技術です。イオン導入では導入できないコラーゲンやヒアルロン酸も浸透させることができる点です。
超音波
超音波美顔器は超音波の振動を利用して毛穴の汚れ、古い角質などを除去します。汚れを落とすクレンジング効果に加えて、マッサージ効果や肌を温める効果もあります。超音波によって肌表面にアプローチするため、肌をこすって傷つける心配がありません。
ウォーターピーリング
ウォーターピーリングは超音波ピーリングとも呼ばれ、超音波と水によって洗顔では落とせない毛穴の汚れや古い角質を除去する美顔器です。薬剤を使用しないことから肌に優しく、敏感肌の方でも安心して黒ずんだ毛穴汚れを落とせます。
肌悩み別のおすすめ美顔器
先ほど、美顔器を始めるタイミングは年齢で決まるものではないとお伝えしました。同様に、どのタイプの美顔器を選ぶかということも年齢ではなく「どんな肌悩みを抱えているか」で考えることが望ましいです。
最後に、肌悩み別のおすすめな美顔器の種類を紹介します。それぞれの肌悩みがどの年代に多いものかということも、以下を参考に併せて記載します。
毛穴汚れ・ニキビ
毛穴汚れやニキビは10代・20代の男女ともに最も多い悩みです。
毛穴汚れやニキビの予防には超音波やウォーターピーリングがおすすめです。先述したように洗顔では落とせない肌の汚れを落とし、清潔で明るい肌を目指すことができます。ただし、既にニキビなどの炎症が生じている箇所には使用できないので注意してください。
また、ニキビ跡の凹凸や色素沈着には、ラジオ波、超音波、EMSといった機能が適しています。ラジオ波や超音波では肌のターンオーバーを高める、EMSでは肌のキメを整えるといった効果が得られます。
シワ・たるみ・ほうれい線
シワは30代、40代、50代の女性が2番目に抱える悩みで、たるみは50代の女性に最も多い悩みです。
シワやたるみ、ほうれい線に悩んでいる方は、ラジオ波やEMSがおすすめです。ラジオ波の高周波による細かい刺激が顔のたるみを防止し、EMSでフェイスラインのリフトアップが期待できます。
シミ・くすみ
シミ・くすみに悩んでいる方の割合が最も大きいのは40代ですが、30代ごろから年齢が上がるにつれて徐々に上がりつつある肌悩みだといえます。
これらの悩みを抱える方には、ラジオ波、EMS、LEDなどがおすすめです。これらの美顔器は肌の奥まで働きかけて美容成分をしっかり浸透させてくれます。有効成分によってシワやくすみをケアすることでワントーン明るい肌を目指せます。
自分に合った機能の美顔器を選ぼう
いかがでしたでしょうか。今回のコラムのポイントは、美顔器を始めるタイミングは年齢によって決めるのではなく、自分が何らかの肌悩みを感じ始めた段階で始めてみると良いということです。
ただ、ある程度肌悩みと年齢には関係性があり、年齢が上がってくれば肌悩みも増えてくる傾向にあるため、肌悩みが多い方は複数の機能が搭載された複合美顔器を検討することもおすすめします。
「自分にあった美顔器がわからない」「どんな美顔器があるのか知りたい」
そういった方は、ぜひ家庭用家庭用美顔器のランキング記事を参考にしてください。
この記事の執筆者
家庭用美容器ドットコム編集部
家庭用美容器ドットコムは、元美容機器メーカー営業や家庭用脱毛器の販売スタッフなど、美容機器に精通した担当者が家庭用脱毛器/美容器を徹底比較して紹介するWebサイトです。自分の肌に合った機器を見つけるためのポイントも発信。失敗しない美容機器選びをお手伝いします。