EMSを使ってみたいけれど、「副作用がある」と聞いて不安になっていませんか?

EMSは電気刺激を利用して筋肉にアプローチするマシンですが、やり過ぎや間違った使い方をすると副作用を引き起こす可能性があります。

しかし、適切に使用すれば危険性はないので安心してください。EMSへの理解を深め、使用方法や頻度を守って上手く活用しましょう。

この記事では、EMSのやり過ぎによる副作用と、適切な頻度について解説しています。EMSマシンの種類と特徴についてもまとめているので、あわせてご覧ください。

EMSをやり過ぎると副作用がある?

EMSは、シワや肌のたるみを改善する、筋力を高めるといった効果が期待できますが、やり過ぎてしまうと肌の問題を悪化させるほか、以下のような副作用を引き起こす可能性があります。

  • 皮膚トラブル
  • やけど
  • 筋肉痛 など

とくに肌の薄い部分に使用する場合は、過度な刺激によってシワを誘発してしまうほか、摩擦によって肌荒れを起こすことも懸念されます。

また、高い出力での使用や、同じ部位に長時間あてたことによる低温やけども注意したいポイントです。

急に筋肉を動かすことで筋肉痛になることもあるほか、長時間やりすぎた場合には肉離れを起こすこともあるので気をつけてください。

サロンやクリニックでの施術であればそれほど心配することはありませんが、自宅でEMSマシンを使用した際に起こりやすいトラブルなので注意しましょう。

効果的なEMSの頻度

EMSは、1週間に2〜3回を目安に行うとよいとされています。

使用する部位やマシンの強さによって頻度は変わりますが、同じ部位に使うのであれば2日に1回程度使用するとよいでしょう。

筋肉をしっかり休ませることも大切なので、筋肉痛や疲労感を強く感じる場合は、さらに数日空けても問題ありません。

また、「今日は腹部」「明日はふくらはぎ」といったように、部位が異なれば毎日使用しても大丈夫です。

自分の体調をよく観察しつつ、適度な頻度で行うことが大切です。

EMSの特徴

EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気刺激によって筋肉を収縮させる仕組みで、身体を動かさなくても筋肉にアプローチすることが可能です。

ダイエットや美容など、さまざまな目的で広く使用されていますが、思ったような効果がないとやり過ぎる原因になってしまうので、まず特徴を知っておきましょう。

電気刺激で筋肉を刺激

肌に付けた電極から電気を流すことで筋肉を刺激、収縮させます。出力によっては深層筋までアプローチすることが可能で、筋トレのような効果も期待できます

元はリハビリの分野で使用されていたため、体の動きに制限がある人でも効果的に筋力を高めることが可能です。

低出力のマシンであれば顔にも使用できるため、美顔器に搭載されているケースが多いのも特徴です。

血流を改善

EMSは、筋肉を収縮し活性化させるので、血流の改善が期待できます

血流が良くなれば、便秘やむくみ、肩こりなどが解消されるほか、新陳代謝が良くなるのでダイエット効果も得られるでしょう。

顔用のマシンを使用する場合は、血流の改善によって肌のコラーゲンの生成やターンオーバーを促すとされ、美肌やリフトアップ効果が望めます。

EMS自体にダイエット効果はない

EMSを使用すると、筋肉を動かすことによる副次的な効果としてダイエット効果が得られますが、EMSそのものにダイエット効果があるわけではありません。

そのため、高いダイエット効果を期待して施術を受けると、効果がないと感じる人もいます。

筋肉を動かすと新陳代謝が活発になるので、結果として老廃物の排出を促しますが、EMS自体には脂肪排出やセルライト除去の効果はないと知っておきましょう。

あくまでも筋肉を収縮させるのが目的のマシンである、と理解して使用するのがおすすめです。

EMSマシンの種類

EMSは使用するマシンの種類によって、パワーや使用できる部位が異なります。

大きく「医療用」「業務用」「家庭用」に分けられるので、それぞれの違いを確認しておきましょう。

医療用

10,000Hz以上の高い周波数のマシンを使用している事が多く、本格的な筋力トレーニングやリハビリを目的として使用されています。

周波数が高い分、深くまで電気刺激が届くので、インナーマッスルを鍛えることも可能です。

また深層筋にアプローチするため、肌がピリピリするような刺激を感じにくいのが特徴です。

分離するタイプのパッドを使用するのが一般的で、腹部やおしり、ふくらはぎなど幅広い部位へ施術できます。

医療用マシンのため医師や看護師しか扱えず、エステサロンなどでは使用できません。そのため、医療用マシンの施術を受けたい場合はクリニックに通院する必要があります。

業務用

主にエステサロンで使用されるマシンで、周波数は1,000〜10,000Hzと中程度の製品が多いのが特徴です。

医療用と家庭用の中間に位置するパワーのマシンで、医療従事者でなくても扱うことが可能です。

また、出力の弱いマシンは顔にも使用できるため、EMS施術が組み込まれたエステのフェイシャルコースもよく見受けられます。

普段使わない表情筋を効果的に鍛えられるため、継続することで皮膚のたるみやハリの改善が期待できるといわれています。

家庭用

家庭用のEMSマシンは周波数1,000Hz以下の製品が多く、痩身マシンや美顔器として販売されているのが一般的です。

ボディ用のマシンは、使用する部位に併せてパッドの形が決まっているため、部位に応じた製品を使う必要があるでしょう。

またEMSモードを搭載している美顔器も多く、エステに通わなくても自宅でエイジングケアができることから人気を集めています。

家庭用のマシンは出力が低く、主に表層筋に作用するので、肌にピリピリとした刺激を感じることがあります。

EMSの効果を高める方法

EMSには直接的なダイエット効果や美肌効果はないため、EMSだけで希望する効果を得るのは簡単ではありません。

以下、EMSの効果を高める方法を紹介するので、ぜひ積極的に取り入れて効果的にEMSを使用しましょう。

ほかの施術を取り入れる

EMSで血行促進や新陳代謝の向上を図りながら、ほかの施術を取り入れることでダイエットや美肌効果が高まります

ダイエットが目的であればキャビテーションや医療ハイフ、ハンドマッサージなど、脂肪の排出を助ける施術と組み合わせて行うのがおすすめです。

また顔のエイジングケアを目的に行う場合は、サロンやクリニックで受けられるケミカルピーリングやエレクトロポレーションなどを併せると、より効果を実感しやすいでしょう。

食事制限をする

ダイエット効果を高めたい場合は、食習慣を見直すことが大切です。

いくらEMSで筋肉を動かして代謝を高めても、必要以上にカロリーを摂取していれば、なかなか痩せられません。

EMS施術が受けられるサロンやクリニックでは、食事指導を行っているケースもあるので、上手に活用するとよいでしょう。

脂質や糖質を適切な量にすることで、肌荒れやにきびといった肌トラブルの改善にもつながります。

適度に運動する

EMSの使用だけで大幅に痩せることはないため、運動も適度に行いましょう。

筋力トレーニングをEMSで補い、日常での運動に有酸素運動を取り入れるなどの工夫をしてみてください。

通勤通学で歩く時間を増やすだけでも効果があるので、簡単に取り組めることから始めてみるとよいでしょう。

ただし、EMSの使用で筋肉痛がある、疲労感があるといった日には無理をせず身体を休めることも大切です。

EMSのやり過ぎに注意!適切に使おう

EMSは電気刺激で筋肉を収縮させるため、体を動かさずに筋肉を鍛えることが可能です。

ただし、やり過ぎると副作用が生じる可能性があるため、適切な頻度、時間で使用することが大切です。

クリニックで使用される「医療用」、エステサロンの「業務用」、市販されている「家庭用」などのマシンがあるため、目的にあわせて使用してください。

EMSだけで望む効果を得るのは難しいので、効果を高めるため、ほかの施術や生活習慣の改善を取り入れてみましょう。