「鍼治療の翌日がだるくて力が出ない」

「せっかく鍼治療を受けたのに効果が感じられない」

こう感じている方は多いのではないでしょうか?実際に鍼治療を受けた後に、だるいと感じる方は少なくありません。「鍼治療に意味がないのでは?」と感じる方もいるでしょう。

しかし、体の調子が改善しているからこそ、だるさを感じる場合もあります。本記事では鍼治療の翌日がだるいと感じる理由について詳しく解説いたします。

鍼治療の翌日に体がだるく感じるのはなぜ?

鍼治療の翌日に体がだるいと感じるのには主に2つの理由があります。

  • 運動後に近い状態になっているから
  • 自律神経が整っているから

それぞれ詳しく解説いたします。

運動後に近い状態になっているから

運動をした後に筋肉の痛みやだるさを感じた経験のある方は多いでしょう。その理由は運動によって筋繊維に傷がつき、それを修復する際に炎症が起きているからと考えられています。

鍼治療は施術によって筋繊維に傷をつけるため、運動後と同じ反応が起こり、それが施術後のだるさに繋がる場合があります。しかし、これは筋繊維が回復している証拠でもあるため、決して体内で問題が起こっているわけではありません。

自律神経が整っているから

鍼治療には自律神経を整える働きがあると言われています。特に鍼治療は自律神経の中の副交感神経に対して効果を発揮し、体をリラックスモードにします。

その結果、激しい眠気が起こり、体のだるさに繋がってしまうかもしれません。家でゆっくりと休んでいれば眠気やだるさは解消されます。十分に休息を取るようにしましょう。

総じて、鍼治療後のだるさは、体が良い方向へ向かっているからこそ起こることが多いです。一般的には2〜3日経過すれば落ち着くため、過度に心配する必要はないといえるでしょう。

刺激による緊張でだるさに繋がる場合もある

利用する店舗によっても異なりますが、鍼治療で用いられる鍼は髪の毛ほどの太さしかありません。そのため、施術中に刺激を感じることはほとんどありません。

しかし、人によって刺激の感じ方は異なるため、中には施術がストレスになってしまう方もいます。そういった方が施術を受けると、過度な緊張感によって翌日のだるさに繋がってしまう場合があります。

もちろん、緊張によるだるさであるため、長引く心配はないでしょう。一方で、施術の度に激しいストレスを感じているのであれば、鍼治療が適していない可能性もあります。

後述しますが、体の様々な悩みは鍼治療以外でも解消できます。別の方法に切り替えるというのも1つの手段と考えておきましょう。

鍼治療の翌日の過ごし方とは?

鍼治療の翌日は細胞に細かな傷がついている状態です。体はそれらを修復しようとして、たくさんの血液を流しています。体内に蓄積されていた老廃物も一緒に流れており、血液を濾過する働きのある腎臓はいつもよりも活発に稼働しています。

何もしていなくても体内は激しく動いているため、だるさを感じなかったとしても施術後はゆっくりと休むようにしましょう。特に激しい運動をしたり、お酒を飲みに行ったりするのは避けてください。

以下のポイントも確認しておきましょう。

  • お風呂は入っても問題ない
  • 水分を意識して取るようにしよう

お風呂は入っても問題ない

鍼治療の直後や翌日にお風呂に入るのは問題ありません。体に傷がついているため、そこから雑菌が入るのが不安に感じる方もいるでしょう。しかし、鍼でついた傷は微細なものであり、表面上はすぐに塞がります。そのため、雑菌が入る心配はありません。

しかし、熱いお湯に入るのは体にとって大きな負荷になってしまいます。鍼治療を行った翌日までは、なるべくぬるめのお風呂に入るようにしましょう。長湯するのも避けるのが望ましいです。

水分を意識して取るようにしよう

体内で蓄積された老廃物をスムーズに排出するために、水分を意識して摂取するようにしましょう。胃や腎臓に負担をかけないために、冷たい水ではなくぬるい白湯を飲むのがベストです。

食事も油っぽいものや冷たいものは胃に負担がかかってしまうので避けましょう。筋繊維の修復を助けてくれる良質のタンパク質を摂取するのが望ましいです。脂身の少ない鶏肉やささみ、白身魚などがおすすめです。

また、お酒もなるべく控えるようにしましょう。基礎代謝が良くなっているため、アルコールを過剰に吸収してしまう可能性があります。普段から飲んでいるから大丈夫と思っていても、酔いが回りやすくなっているので注意しましょう。

鍼治療以外でも体の悩みを解決することは可能

鍼治療の翌日に起こるだるさは、体が良い方向へ向かっている証拠であることが多いです。しかし、施術を受けるたびにだるさを感じるのはつらいと感じる方もいるでしょう。

体の調子を整えたり、悩みを解決したりする効果のある施術は鍼治療だけではありません。鍼治療以外にも様々なアプローチがあるため、それらの施術を受けるのもおすすめです。

  • 整体・マッサージ
  • エステ
  • 家庭用美顔器

具体的にどのような内容か詳しく解説します。

整体・マッサージ

鍼治療を肩こりや腰痛の改善を目的として行っている方におすすめなのが整体やマッサージです。これらは体を揉んだりほぐしたりすることで、体のバランスを整え、様々な症状の緩和を目的としています。

鍼治療と比べてリラクゼーション効果が高いという側面があり、施術中にストレスを感じることはほぼありません。鍼治療の刺激が気になるという方であれば、整体やマッサージの方がリラックスして施術を受けられるでしょう。

さらに鍼治療と比べると即効性があるのもメリットです。整体やマッサージを行っているサロンは数も多いため、比較的利用しやすいといえるでしょう。

エステ

フェイシャルエステやボディエステなどのエステもおすすめです。鍼治療は美容目的で利用している方も多いです。エステにも体の老廃物を流し、細胞を活性化させて美しい肌を実現するという効果が期待できるため、十分に鍼治療の代わりとなるでしょう。

整体やマッサージと同様に、エステもリラクゼーション効果が非常に高いです。施術中に刺激を感じることもほとんどないため、ストレスなく施術が受けられるでしょう。

家庭用美顔器

家庭用美顔器も美容目的で鍼治療を受けている方におすすめです。家庭用美顔器には様々な種類があり、それぞれ違った効果が得られるのが特徴です。

ニキビやシワ、しみなどで悩んでいる方は、ぜひ家庭用美顔器を利用してみてください。他にも肌質で悩んでいる方にも家庭用美顔器は効果を発揮してくれるでしょう。

最大のメリットはサロンに通う必要がないという点です。わずかな時間さえあれば使用できるため、続かなくなってしまう心配はほとんどありません。

整体やマッサージ、エステと比べても数多くのメリットがあるのが家庭用美顔器の特徴です。鍼治療から別の施術に切り替えたいと考えている方は、ぜひ家庭用美顔器の利用も検討してみてください。もちろん、整体やマッサージ、エステと併せて利用するのもおすすめです。

鍼治療以外の施術も検討しよう!

鍼治療は昔から親しまれている施術の1つです。様々な体の不調を改善する可能性があり、施術を受けるメリットは高いと言えるでしょう。

しかし、施術中の刺激がストレスになったり、だるさを感じたりといったデメリットがあるのも事実です。これらが気になるという方は、鍼治療以外の方法で体の悩みを解決するようにしましょう。

整体やマッサージ、エステ、家庭用美顔器など様々な方法でアプローチができます。その中で自分に適したものを継続して利用するのがおすすめです。