毎日スキンケアを欠かさず行っているにも関わらず、肌がピリピリする、洗顔後に突っ張る感じが消えないという方はビニール肌かもしれません。ツヤがあり綺麗に見えるため、肌トラブルが起こっていることに気づきにくいのがビニール肌の特徴です。本記事では、ビニール肌の原因やツヤ肌との違いについて紹介します。

ビニール肌とは?

ビニール肌とはサランラップやビニールを張ったように不自然なテカリがあり、毛穴やキメが見当たらないツルツルした状態のことを指します。毛穴が目立たず綺麗な肌に見えますが、実は肌のバリア機能が低下している危険な状態です。

肌表面にある角質層が必要以上に剥がれ落ち、未熟な細胞がむき出しになっているため、外部からの刺激に弱くなっています。理想的なツヤ肌と、危険なビニール肌がどう違うのかを正しく理解しておきましょう。

ツヤ肌とビニール肌の違い

健康的なツヤ肌は、肌のキメが整っており、水分と油分のバランスが保たれている状態です。光が当たった時に、整ったキメが光を柔らかく反射するため、内側から発光するような自然な輝きになります。また、触るとふっくらとした弾力があり、柔らかいのが特徴です。

一方で、ビニール肌のツヤは、肌の表面にあるべきキメが削げ落ちて平らになっていることで生じています。磨きすぎた鏡やプラスチックと同じで、人工的な光り方をするのが特徴です。ビニール肌は角質層が極端に薄くなっているため、触ると硬く、表情を動かした時に細かいシワが寄りやすい傾向があります。見た目は綺麗に見えても肌内部は水分を保持できず、砂漠のように乾燥している「インナードライ」状態に陥っていることがほとんどです。

ビニール肌になる原因

ビニール肌になる原因としては、以下のものが挙げられます。

  • スクラブやゴマージュの頻繁な使用
  • ピーリング作用のある化粧品や洗顔料の使いすぎ
  • 洗顔ブラシやタオルによる摩擦
  • 高洗浄力すぎるクレンジングや洗顔
  • レチノールなどのターンオーバー促進成分の過剰摂取
  • 家庭用美顔器のオーバートリートメント

私たちの肌には、古くなった角質が自然に剥がれ落ちる「ターンオーバー」という機能が備わっています。ターンオーバーのサイクルを無視して角質を強制的に剥がし続けると、肌を作るスピードが追いつかなくなります。

その結果、まだ表面に出る準備ができていない未熟な細胞が表皮としてさらされることになり、外部刺激に耐えられない「ビニール肌」が完成してしまうのです。毎日使えると謳っている美顔器やピーリング石鹸であっても、肌の状態によっては負担が大きすぎる場合があることを覚えておきましょう。

ビニール肌をセルフチェックする方法

ビニール肌は初期段階では自覚症状が少なく、ツヤ肌と勘違いしやすいです。そのため、ビニール肌かどうかを判断できるようにしておきましょう。以下のポイントに当てはまっていればいるほど、ビニール肌の可能性が高いです。

  • 洗顔後、すぐに化粧水を塗らないと肌が突っ張る感じがする
  • おでこや頬、鼻の頭が不自然にテカテカと光っている
  • いつもの化粧水や乳液がヒリヒリとしみることがある
  • 肌に赤みが出やすく、温度差で火照りやすい
  • キメ(肌の細かな網目模様)がなく、のっぺりとしている

2つ以上当てはまる場合は、現在のスキンケアを見直す必要があります。特に、キメがないという点はビニール肌の最大の特徴です。該当する場合は、悪化する前に正しいスキンケアを行いましょう。

ビニール肌を予防するための正しいスキンケア

ビニール肌は毎日のスキンケアを工夫することで予防できます。ここでは、ビニール肌を予防するために欠かせないスキンケア方法について紹介します。

刺激を取り除くことを意識する

ビニール肌の改善において重要なのは、肌への刺激を抑えることです。具体的には以下の習慣を見直しましょう。

  • スクラブ洗顔、ピーリング、酵素洗顔の使用を中止する
  • ふきとり化粧水やコットンによるパッティングをやめる
  • 熱いお湯での洗顔を避け、32〜34度のぬるま湯で洗う
  • 洗顔やクレンジングの時間を1分以内に短縮する

特にクレンジングは肌への負担が大きいです。洗浄力の強いオイルクレンジングや、摩擦の起きやすいシートタイプは避け、肌への摩擦が少ないミルクタイプやクリームタイプ、あるいは油脂系オイルを使用するのがおすすめです。洗うという行為には角質を削るリスクがあるため、朝は洗顔料を使わずにぬるま湯だけで済ませるのも効果的といえるでしょう。

肌に水分を保持する

肌への刺激を抑えたら、肌に水分を保持してくれる成分を積極的に取り入れましょう。もっともおすすめな成分は「ヒト型セラミド」です。セラミドは角質層の中で細胞同士をつなぎ止め、水分を挟み込んで逃さない役割を果たしています。ビニール肌の方はこのセラミドが不足しているため、化粧水や美容液、クリームで外側から補うのがおすすめです。

また、肌表面を保護するためにワセリンを使用するのもおすすめです。 スキンケアの最後に、米粒1〜2つ分程度の少量のワセリンを手のひらで温めて伸ばし、顔全体を優しくプレスするように塗布します。こうすれば擬似的なバリア膜が作られ、肌内部の水分蒸発を防ぐとともに、外部刺激から肌を守ることができます。 化粧水が染みて痛い場合は無理に水分を入れようとせずに、ワセリンのみのケアで肌が落ち着くのを待ちましょう。

ビニール肌に関するよくある質問

ビニール肌についてよく寄せられる質問に回答します。

Q. ビニール肌はどのくらいの期間で治りますか?

肌のターンオーバー(生まれ変わり)の周期に依存するため、個人差はありますが、早くて1ヶ月、長くて3ヶ月程度かかります。年齢を重ねるとターンオーバーの周期が長くなるため、回復にも時間がかかりやすいです。

Q. メイクをしても大丈夫ですか?

メイク自体は問題ありませんが、肌への刺激がなるべく少なくなるような工夫が必要です。リキッドファンデーションや密着度の高い下地は、落とす際に強いクレンジングが必要になるため、肌の回復を遅らせる原因になります。休日はノーメイクで過ごして、肌を休ませるようにしましょう。

Q. レチノールを使っているのですが、使い続けても平気ですか?

レチノール(ビタミンA)はターンオーバーを促進してくれる成分ですが、ビニール肌の状態では刺激が強すぎる上に、角質を薄くしてしまう恐れがあります。一度使用を中止して、肌のバリア機能が回復してから使用を再開するようにしましょう。

ビニール肌は放置せずに早急に対処しよう

ビニール肌は一見ツヤがあり綺麗に見えるため、肌トラブルとして見過ごされやすいですが、実際には角質層が傷つき、バリア機能が大きく低下している危険な状態です。放置してしまうと、乾燥や赤み、ヒリつきが慢性化し、外部刺激に弱い敏感肌へと進行する恐れがあります。

ビニール肌を改善・予防するためには、角質を削りすぎるスキンケアをやめ、肌への刺激を最小限に抑えることが重要です。洗いすぎを避け、水分を保持する成分でしっかり保湿し、肌本来の回復力を取り戻すことを意識しましょう。

もし肌のピリつきや突っ張り、ヒリヒリ感が続いている場合は、現在のスキンケアを見直すことが大切です。早めに対処して、理想的な肌の状態を目指しましょう。肌の状況に応じて、クリニックに相談するのもおすすめです。

この記事の執筆者

家庭用美容器ドットコム編集部

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この記事の監修者

元美容機器メーカー営業

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