脱毛を始めると「もっと早くツルツルになりたい」「予約が取れない期間も無駄にしたくない」という思いから、クリニックでの医療脱毛と、セルフ脱毛との併用を考える方が増えています。夏に向けて焦る気持ちや、結婚式などのイベントに向けて急いでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、セルフ脱毛と医療脱毛の併用は可能ですが、タイミングと部位選びを間違えると肌トラブルの原因になるため注意が必要です。本記事では、セルフ脱毛と医療脱毛を併用する上でのポイントについて紹介します。

セルフ脱毛と医療脱毛の併用は条件付きで可能

医療脱毛に通っている期間中に、自宅で家庭用脱毛器を使用すること自体は禁止されていません。しかし、家庭用脱毛器を使用する際は、理解しておくべきポイントがあります。ここでは、家庭用脱毛器を使用する上で知っておくべきポイントを紹介します。

クリニックが併用を推奨しない理由

多くの医療脱毛クリニックでは、契約期間中の自己処理について「電気シェーバーによる剃毛」のみを推奨しています。毛抜きや家庭用脱毛器の使用は控えるように求める医療脱毛クリニックが多いです。

なぜなら、毛周期(ヘアサイクル)が乱れてしまい、医療レーザーの効果が正しく発揮されなくなる恐れがあるからです。医療脱毛は、毛が生え変わる「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルに合わせて、成長期の毛に強力なレーザーを照射することで永久脱毛の効果を得ます。

もし、家庭用脱毛器で毛根にダメージを与えてしまうと、次回のクリニック来院時に、本来レーザーが反応すべき「元気な毛根」が存在しない状態になります。その結果、せっかくの高価な医療脱毛の1回分が無駄になってしまうかもしれません。そのため、クリニック側としては、効果を最大限に出すために自己判断での照射は控えてほしいと考えているのです。

併用が効果的なケース

医療脱毛と家庭用脱毛器の併用が効果的なケースもあります。例えば、太くて濃い毛が密集しているワキやVIOは医療脱毛にお任せし、毛が比較的薄く範囲が広い腕や脚はコストパフォーマンスの良い家庭用脱毛器でケアするといった方法で使用するのであれば、効果的といえるでしょう。

また、医療脱毛のコースが終了した後にまだ少し残っている産毛や、数ヶ月後に生えてきた毛を処理する際に家庭用脱毛器を使用するのは効果的です。

医療脱毛と家庭用脱毛器を併用するメリット

医療脱毛の特徴を十分に理解した上でセルフ脱毛を使用すれば、効率良く体を整えることが可能です。ここでは、医療脱毛とセルフ脱毛を併用するメリットについて詳しく解説します。

脱毛にかかる費用を節約できる

医療脱毛で全身を綺麗にする場合、施術の追加が必要になるケースが多いです。しかし、追加照射の費用は安くないため、金銭的な負担は大きくなってしまいます。

しかし、家庭用脱毛器を使用すれば、施術にかかる費用を削減することが可能です。家庭用脱毛器の購入費用は必要ですが、施術の追加費用と比べると、安く済むことが多いです。トータルでかかるコストを抑える上で、医療脱毛と家庭用脱毛器の併用はおすすめといえるでしょう。

効率良く体を綺麗にできる

人気のクリニックでは、土日や夕方の予約が数ヶ月先まで埋まっていることも珍しくありません。「夏までに終わらせたいのに予約が取れない」という場合もあるでしょう。

家庭用脱毛器を使用すれば、クリニックの予約が取れない期間に、契約していない箇所のケアを自宅で進めることができます。例えば、クリニックで全身脱毛を契約せず「VIOのみ」に絞り、家庭用美容器で「腕・脚」を処理すれば、効率良く全身のケアを進められます。

打ち漏れや残り毛をすぐにケアできる

医療脱毛を受けても照射角度や骨格の問題で、どうしてもレーザーが当たりにくい場所や、数本だけ残ってしまう「打ち漏れ」のような毛が発生することがあります。数本のためにわざわざクリニックへ行くのは手間もかかります。

しかし、家庭用脱毛器が手元にあれば、気になったタイミングで即座にピンポイント照射ができるため、常に完璧な肌状態を維持可能です。デートや旅行の前日など、急なタイミングでも自分で対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。

医療脱毛とセルフ脱毛を併用するデメリット

医療脱毛とセルフ脱毛の併用はメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは特に注意すべき2つのデメリットについて解説します。

肌への負担が大きくなる

医療脱毛のレーザーは高出力で、施術後の肌は軽度の火傷を負ったようなデリケートな状態になっています。バリア機能が低下し、乾燥もしやすい状態です。その状態で家庭用脱毛器の光を当ててしまうと、肌の回復力が追いつかず、深刻なダメージを受ける可能性があります。

赤みが引かない、ヒリヒリする、といった症状だけでなく、最悪の場合は炎症後色素沈着(シミ)として跡が残ってしまうかもしれません。同じ部位への同期間中の重ね打ちは絶対に避けるようにしましょう。

硬毛化・増毛化のリスクがある

レーザーや光の刺激によって、かえって毛が太く濃くなってしまう硬毛化という現象が起きることがあります。医療脱毛でも家庭用脱毛器でも起こりうるリスクであり、特に産毛の多い背中や二の腕などで起こりやすいです。

併用をしている最中に硬毛化が起きた場合、原因が医療レーザーによるものなのか、家庭用脱毛器によるものなのかの判断が難しくなります。原因が特定できないと、クリニック側も適切な処置や保証の対象外となる場合があるため、責任の所在が曖昧になるのはデメリットといえるでしょう。

家庭用脱毛器を選ぶ際のポイント

医療脱毛との併用を前提として家庭用脱毛器を選ぶ場合は、知っておくべきポイントがいくつかあります。ここでは、家庭用脱毛器を選ぶ際のポイントを紹介します。

冷却機能がついているものを選ぶ

家庭用脱毛器は基本的に照射と同時に肌を冷やす冷却機能が搭載されているモデルを選びましょう。冷却機能があれば、照射時の熱による痛みや赤みを軽減できるため、医療脱毛後の敏感になりがちな時期でも、比較的安心して使用できます。しかし、連続で使用すると肌への負担が大きいため、一定の期間は空けるようにしてください。

照射パワーの調整が細かくできる

体調や肌の状態に合わせて出力を調整できる機能は欠かせません。特に医療脱毛と併用する場合、肌が乾燥していたり敏感になっていたりすることがあります。5段階から10段階など、細かくレベル調整ができる機種であれば、肌の様子を見ながら徐々に出力を上げていくことができます。オートモード(肌色に合わせて自動でレベル調整してくれる機能)があると、初心者でも安心して使用できるでしょう。

医療脱毛とセルフ脱毛の併用に関するよくある質問

セルフ脱毛と医療脱毛の併用に関して寄せられることの多い質問に回答します。

Q. 医療脱毛の契約前に、家庭用脱毛器を使っても大丈夫ですか?

問題ありません。しかし、医療脱毛の初回施術を受ける予定日の2週間から1ヶ月前からは、家庭用脱毛器の使用をストップしてください。毛根に毛がない状態だと、医療レーザーが反応せず効果が出なくなってしまいます。

Q.家庭用脱毛器で永久脱毛はできますか?

日本の法律上では「永久脱毛」と謳えるのは医療機関でのレーザー脱毛やニードル脱毛のみです。家庭用脱毛器はあくまで「抑毛・減毛」効果を目的としています。しかし、高性能な機種を継続して使用することで、自己処理がほとんど不要なレベルまで毛を目立たなくさせることは十分に可能です。

Q. 併用していることをクリニックに伝えた方がいいですか?

トラブル防止のため、伝えておくことをおすすめします。「自宅でもケアしたい」と相談すれば、肌の状態を見ながら、家庭用脱毛器を使って良い時期や避けるべきタイミングについて、プロの視点からアドバイスをもらえるでしょう。また、万が一肌トラブルが起きた際も、スムーズに診断してもらえます。

医療脱毛とセルフ脱毛を併用する際は必ず担当医に相談を

セルフ脱毛と医療脱毛の併用には「コスト削減」「時短」「仕上がりの向上」という多くのメリットがあります。しかし「同じ部位に短期間で重ね打ちをしない」ことと「肌の休息期間をしっかり設ける」ことは欠かせません。

まずはご自身の予算やライフスタイルに合わせて、どこまでをクリニックに任せ、どこからをセルフケアにするか、計画を立ててみてはいかがでしょうか。家庭用脱毛器を上手に活用して、理想の肌を目指してみてください。

この記事の執筆者

家庭用美容器ドットコム編集部

家庭用美容器ドットコムは、元美容機器メーカー営業や家庭用脱毛器の販売スタッフなど、美容機器に精通した担当者が家庭用脱毛器/美容器を徹底比較して紹介するWebサイトです。自分の肌に合った機器を見つけるためのポイントも発信。失敗しない美容機器選びをお手伝いします。

この記事の監修者

元美容機器メーカー営業

家庭用商品だけでなく、サロン向けの業務用機器の営業実績を誇る。機器のスペックに関する知識に関しては、右に出る者はいない。インターネットを通して、北海道から沖縄まで、良い商品を紹介したい想いが募り、当サイト運営チームにジョイン。