ハーブピーリングは肌のリフレッシュや改善を目指している多くの人に人気がありますが、すべての人にとって最適な選択肢ではありません。天然成分を使用しているとはいえ、肌に与える刺激や副作用が心配な場合もあります。
特に敏感肌やアレルギー体質の方、過度に施術を受けることによるリスクなど、注意が必要です。この記事では、ハーブピーリングをやめたほうがいい理由について詳しく解説し、リスクを最小限に抑えるための方法も紹介します。
ハーブピーリングとは?
ハーブピーリングは植物由来のハーブや海藻の天然成分を使用したピーリングで、棘状成分スポンジアが基底層を刺激し、肌のターンオーバーを1週間で促進。剥離後はトーンアップや色素沈着軽減、ニキビ跡やシミにも効果が期待できます。
ハーブピーリングの施術中の動画はこちらをご覧ください。
ハーブピーリングにおける効果
ハーブピーリングにおける効果は以下の5つです。
- ターンオーバー促進
- ニキビや肌荒れを予防
- 肌のくすみの改善
- 毛穴や角質をケアしてくれる
- リフトアップ
ターンオーバー促進
ハーブピーリングは肌のターンオーバーを促進し、美肌作りをサポートします。ターンオーバーが乱れると古い角質が残り、肌トラブルの原因に。定期的な施術で周期を整え、美しい肌を維持しましょう。
ニキビや肌荒れを予防
ハーブピーリングは、治りにくいニキビや肌荒れの改善が期待できます。古い角質を剥がしてターンオーバーを促進し、アクネ菌を排出することで、新しい健康な肌を作りやすくします。
肌のくすみの改善
ハーブピーリングは肌だけでなく、リンパや筋肉にも働きかけ、血行を促進する効果があります。血行が良くなると、肌のくすみが改善され、トーンアップして明るく見えるようになります。健康的で輝く肌へ導く、自然な方法として注目されています。
毛穴や角質をケアしてくれる
毛穴の黒ずみや肌のざらつきには、ハーブピーリングが効果的です。肌の表面をきれいに整えるだけでなく、内側からターンオーバーを安定させ、古い角質や毛穴の詰まりをしっかり除去します。柔らかく透明感のある肌へと導きます。
リフトアップ
ハーブピーリングは顔のたるみが気になる方にもおすすめ。マッサージによって肌だけでなく、リンパや筋肉も刺激され、リフトアップ効果が期待できます。さらにコラーゲンの生成が促され、肌にハリやツヤを与え、健康的でみずみずしい肌に近づけます。
ハーブピーリング使用上の注意点
ハーブピーリングは、天然由来成分を使用しているため安心なイメージがありますが、実は肌荒れを起こしてしまったり炎症を起こすリスクがあることも十分に理解していく必要があります。
ここからはハーブピーリングを使用する上での注意点について紹介していきます。一部の方からハーブピーリングはやめた方がいいと言われる理由は、本章で解説する内容が関係しています。
効果が感じられない
そもそも、ハーブピーリングには「剥離あり」と「剥離なし」の2種類があり、効果の感じ方が異なります。
- 剥離なし:棘状成分を含まない(少ししか含まない)。肌に優しい一方で、深刻な肌悩みには不向き。
- 剥離あり:棘状成分を含む。改善効果が強力ですが、肌への刺激が強い。ダウンタイムが3~7日。
ハーブピーリングは、このタイプによって効果に違いがあります。自分に合うタイプをサロンで相談しましょう。
アレルギーを引き起こす可能性がある
ハーブピーリングは天然成分を使用していますが、すべての人に安全ではありません。アレルギーの可能性があるため、施術前にパッチテストを実施し、肌に適しているか確認しましょう。慎重な対応がトラブル防止の鍵です。
乾燥しやすい
ハーブピーリング後は、未熟な角質層の保湿が重要です。乾燥を防ぐため、化粧水やミストで水分補給を心がけましょう。油分の多いケアは避け、軽い保湿を意識して肌の水分バランスを整えることが大切です。
ダウンタイムが生じる
ハーブピーリングの「剥離あり」タイプでは、数日間のダウンタイムが発生します。ほてりや剥離、乾燥、かゆみが続くことも。通常5日程度のため、予定に余裕を持ち、計画的にダウンタイムを乗り越えましょう。
ピーリング後の肌荒れ
ハーブピーリングは肌をリフレッシュする人気手法ですが、刺激が強く、敏感肌やアレルギー体質の方には注意が必要です。適切なケアを怠ると赤みや炎症、ニキビなどのリスクが。信頼できるサロンでの施術が大切です。
ビニール肌になりやすい
ハーブピーリング後に角質が薄くなり肌のバリア機能が低下する「ビニール肌」になることがあります。過剰な施術や摩擦が原因のため、適切な施術間隔とケアを守り、リスクを軽減することが重要です。
ビニール肌とは:肌表面の角層が薄くなってキメがなくなってしまった状態。一見ツルツル美肌に見えるが、ハリや柔らかさがなく不自然な光沢が出てしまっている事を言う。
紫外線のダメージを受けやすい
ピーリング後の肌は紫外線に弱いため、日焼け止めや日傘、帽子で徹底的な紫外線対策を行いましょう。外出後は冷却パックやアロエジェルで肌を鎮静させ、ダメージを抑えるケアが重要です。
ハーブピーリングの対策
ここではハーブピーリングの対策について紹介していきます。
ホームケア用品で肌を改善する
ハーブピーリング後の肌は非常に敏感な状態です。この時期は、保湿クリームや鎮静効果のあるジェル、敏感肌用スキンケアを使用して肌の回復をサポートしましょう。これによりバリア機能が強化され、不快な症状を軽減できます。
肌の保湿を徹底する
ハーブピーリング後は肌が乾燥しやすく、徹底した保湿が重要です。化粧水や美容液で水分を補い、軽い保湿クリームで水分バランスを保ちましょう。特にピーリング後の数日は乾燥が強くなるため、日中も保湿ミストを使用すると効果的です。
日焼け止めを活用する
ハーブピーリング後の肌は紫外線に非常に敏感です。そのため、外出時はSPF値が高く、PA+++以上の日焼け止めをしっかり塗り、数時間ごとに塗り直すことが重要です。さらに、帽子や日傘など物理的な紫外線対策を併用すると、肌をしっかり守ることができます。
適切な施術間隔を保つ
ハーブピーリングの効果を保つためには、施術間隔を守ることが重要です。頻繁なピーリングは肌のバリア機能を損なう恐れがあります。通常、2〜4週間の間隔を空けて、肌が回復するのを待ちましょう。適切なタイミングで施術することが大切です。
剥離ありの施術を行う
ハーブピーリングには「剥離あり」と「剥離なし」がありますが、効果を実感したいなら「剥離あり」がおすすめです。
古い角質や色素沈着を除去し、肌の再生を促進するため、ニキビ跡や肌のざらつきの改善が期待できます。ただし、ダウンタイムがあり、施術後は肌が敏感になるため、適切なケアとスケジュール調整が必要です。
飲酒や運動を控える
ハーブピーリング後は肌が非常にデリケートな状態になるため、血行を促進させる行為は控えましょう。飲酒や激しい運動は体温を上昇させ、血流を増加させ、肌の炎症や赤みを悪化させる可能性があります。ピーリング後数日間は、アルコール摂取やハードなエクササイズを避け、肌を安静に保つことが大切です。
ピーリング前にパッチテストを行う
ハーブピーリングには天然由来のハーブが含まれており、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。特に敏感肌の方や初めて試す方は、事前にパッチテストを行いましょう。腕の内側に少量を塗り、24時間観察することで、安全に施術を受けられます。
ハーブピーリングのデメリットに注意しよう
ハーブピーリングは肌の改善効果が期待できますが、過度な使用や不適切な施術で肌トラブルを引き起こす可能性があります。特に敏感肌やアレルギー体質の方には、予期しない反応が出ることも。
さらに、ターンオーバーを乱すことや、適切な間隔を守らないと肌に負担がかかり、バリア機能が低下するリスクもあります。施術を検討する際は、十分に情報を収集し、自分の肌に合った方法を選ぶことが大切です。
この記事の執筆者
家庭用美容器ドットコム編集部
家庭用美容器ドットコムは、元美容機器メーカー営業や家庭用脱毛器の販売スタッフなど、美容機器に精通した担当者が家庭用脱毛器/美容器を徹底比較して紹介するWebサイトです。自分の肌に合った機器を見つけるためのポイントも発信。失敗しない美容機器選びをお手伝いします。