薬局で円皮鍼という商品を目にしたことはありませんか。顔のツボを刺激して、血行を良くすることで、シワやシミの改善を期待できるアイテムの1つです。

しかし、本当に効果があるのか疑問に思い、使用していない方もいるでしょう。本記事では円皮鍼にどのような効果があるのか詳しく解説いたします。

円皮鍼とは?

円皮鍼とは丸や四角のシールに、小さな鍼がついているアイテムです。美容鍼灸施術を行っているサロンで使われることが多いですが、セルフケア用に薬局でも販売されています。

円皮鍼は顔に微弱な刺激を与えるのが目的です。私たちの体は傷を負うと、その部分を直そうとする作用が働き、血流が集中します。

つまり、円皮鍼を顔に貼ると顔全体の血行が良くなるため、顔色が良くなりやすくなります。他にも血流が良くなると、シワの予防に繋がったり、新陳代謝が上がったりします。

血流を改善できるのが円皮鍼の主な効果であると考えてください。

円皮鍼を使う際のポイント

円皮鍼を使う際には、知っておかなくてはいけないポイントがあります。

  • 貼る場所によって効果が異なる
  • 数時間張り続けておく必要がある
  • 顔以外にも使用できる

それぞれの内容について詳しく確認していきましょう。

貼る場所によって効果が異なる

円皮鍼は貼った場所の血流を改善させてくれます。そのため、顔のどの場所に貼るかで効果が異なる点は理解しておかなくてはいけません。

人間には多くのツボがあり、顔にもたくさんあります。サロンで円皮鍼の施術を受ける場合であれば、気になっている体の不調を伝えることで、それを改善できるツボに貼ってもらえるでしょう。

しかし、自分で円皮鍼を使用する場合はツボについて調べなくてはいけません。基本的には貼った場所のシワが改善されたり、むくみが取れたりする場合が多いです。顔の中で見た目が気になっている場所があれば、そこに円皮鍼を貼ることで改善される可能性があるでしょう。

数時間張り続けておく必要がある

円皮鍼は最低でも3〜5時間張り続けておかなくてはいけません。なぜなら、円皮鍼による刺激は非常に微弱で、少しの時間張っただけではほとんど効果がないからです。

薬局で販売されている円皮鍼は目立たないものも多いですが、顔は目立つ部位であるため、張った状態で外出することは避けるべきです。円皮鍼を行う際には、数時間は張ったままで維持しなくてはいけない点を考慮して、スケジュールの管理をする必要があるでしょう。

顔以外にも使用できる

円皮鍼は顔以外にも使用可能です。円皮鍼によって血流が良くなると、シミやシワの改善だけではなく、コリやむくみの改善も期待できます。肩コリで悩んでいる方や、ふくらはぎのむくみが気になる方は円皮鍼を使用することで、血流が改善し症状がやわらぐ可能性があります。

一方で、顔と同様に長時間貼り続けなくてはいけない点には注意してください。手や足といった動きが大きい部位に円皮鍼を貼ると、動いている最中に自然と取れてしまう可能性があります。

実際にスポーツ選手が疲労回復に円皮鍼を使用しているケースもあり、激しく運動をする方にもおすすめです。1つのアイテムで体全体に対してアプローチできるのは非常に魅力的といえるでしょう。

円皮鍼のデメリット

幅広い部位にアプローチできる円皮鍼ですが、デメリットもあります。

  • 皮膚が敏感だとかぶれる可能性がある
  • チクチクとした痛みを感じる場合がある
  • 内出血を起こす可能性がある
  • 金銭面での負担が大きくなりやすい

デメリットを理解した上で、使用するようにしましょう。

皮膚が敏感だとかぶれる可能性がある

円皮鍼は皮膚が敏感な方が使用すると、かぶれてしまう可能性があります。円皮鍼の性質上、長時間貼り続けることが必須であるため、よりかぶれやすいです。

皮膚が弱い、敏感という方は円皮鍼の使用を避けるようにしましょう。皮膚に問題はなくても、円皮鍼に慣れていない方は、かゆみや湿疹が出てしまうケースがあります。

そのため、最初のうちは様子を見ながら使用しなければいけません。貼るだけで効果があるのが円皮鍼の魅力ですが、気づかぬうちに肌トラブルに繋がってしまう可能性がある点には注意しましょう。

チクチクとした痛みを感じる場合がある

円皮鍼は貼る瞬間にチクッとした痛みを感じる場合があります。ほとんどの方にとって気にならない程度の痛みですが、人によってはストレスに感じてしまうかもしれません。

体質的に円皮鍼が合わないという方も多いため、一度使ってみて使用感をチェックすることが大切です。

もし、自分に合わないと思ったらすぐに円皮鍼の使用をやめるようにしましょう。サロンで施術を受ける場合でも、円皮鍼の刺激がストレスに感じるケースはあります。その際はすぐにサロンのスタッフに相談してみてください。

内出血を起こす可能性がある

円皮鍼の鍼は非常に細いため、刺激が加わったとしても非常に微弱です。しかし、商品によっては円皮鍼の鍼が太めのものも販売されています。

もちろん、太めの方がしっかりとツボを刺激できるため、効果が高いという考えもあります。一方で、刺激が強すぎるため内出血する可能性が高まる点には注意しなければいけません。

特に目元のような皮膚が薄い部位に使用する際には注意する必要があります。円皮鍼がきっかけとなって、思わぬトラブルを招く可能性もゼロではありません。

金銭面での負担が大きくなりやすい

円皮鍼は一度に複数箇所に貼ることが多いです。もちろん、一度貼ったら再び利用することはできません。そのため、頻繁に円皮鍼を購入する必要があります。

円皮鍼の価格はそれほど高くありませんが、長い目で見ると金銭面の負担が大きくなる点には注意してください。都度購入しなければいけないため、手間がかかる点もデメリットの1つです。

円皮鍼は薬局で購入するのが一般的ですが、メジャーな商品ではないため取り扱っていない可能性もあります。住んでいる地域によっては、円皮鍼を気軽に購入できないため注意しましょう。

家庭用美顔器の使用もおすすめ

円皮鍼は血流を良くしてシワやシミ、コリなどを改善できます。一方で、刺激するツボ次第では、高い効果が得られない可能性もあります。鍼灸院で施術を受けるのであれば、効果を得られる可能性は高いですが、セルフケアの場合は取り扱いが困難であり、長く使用を続けても症状が改善しないかもしれません。

そこでおすすめなのが家庭用美顔器です。家庭用美顔器には様々な種類があり、肌トラブルの改善が期待できるものもあります。もちろん、円皮鍼と同様にシワやシミに対してもアプローチが可能です。

何より円皮鍼と比べて、取り扱い方が非常に簡単です。取扱説明書に従い、気になる箇所をケアするだけで良いため、効果は期待しやすいといえるでしょう。

購入価格は高めですが、ずっと使用し続けることができるため、長い目で見ると円皮鍼より費用が安くなる場合もあります。円皮鍼を使用するか迷っている方は、ぜひ家庭用美顔器の購入も検討してみてください。

円皮鍼は十分に効果がある

円皮鍼は十分な効果が期待できるアイテムです。一方で、使い方次第では肌の状態が悪化する可能性もあるため、注意して使用しなければいけません。

自分で使用するのが不安な方は、まずサロンで施術を受けてみてください。そうすれば、サロンのスタッフから円皮鍼の使用についてアドバイスをもらえるでしょう。

自分の体質と相談しながら、無理がないように円皮鍼を使用するようにしてください。