昨今、新型コロナウイルスの影響も落ち着いてきて、顔を見せる機会も以前より増えてきました。周りにどう見られているかが気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「きれいな肌を手に入れたい」「自信を持ちたい」という男性向けに、メンズメイクのメリットや適切なメイクの順番をお伝えいたします。
メンズメイクを攻略することで、清潔感のある見た目を手に入れ、日々のストレスから解放されましょう。
メンズもメイクをする時代?
昨今では女性だけでなく、男性もメイクをするのが当たり前になってきています。「男性がメイクをしてたら恥ずかしい」と気にする必要は全くありません。むしろ最近では「美意識が高くて好印象」「その人に似合うメイクだったら積極的にしてほしい」という意見を持つ方も多くいらっしゃいます。
メンズメイクは肌の色ムラを整えたり、クマやニキビ跡を隠すためのいわゆるベースメイクが基本で、そこまで派手なメイクも少ないため、比較的始めやすいといえるでしょう。
メンズメイクは肌トラブルの対策にも繋がる!
後にも触れますが、メンズメイクにはスキンケアも含まれます。そのため、メンズメイクをすることでニキビや肌の乾燥などの肌トラブルの対策にも繋がるのです。
最近では一時期よりもマスクを外す機会も増え、肌トラブルを起こしていると周りからの目が気になってしまい、日常的なストレスにもなりかねません。
そこでメンズメイクに一歩踏み出し、見た目を整えつつ健康的な肌を手に入れることができれば、そんなストレスも解消し、肌だけでなく生活にもハリが出てくるのではないでしょうか。
メンズメイクの順番
「メンズメイクをしてみたい」と思っても、何から始めたらいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。そんな方はまず適切なメンズメイクの順番を理解しておきましょう。
- 必要なものを揃える
- 髭剃り(必要な場合)
- スキンケア
- ベースメイク
- ポイントメイク
次章以降、この順番でポイントを解説していきます。
必要なものを揃える
まずは必要な道具を揃えましょう。
メンズメイクをするうえで最低限必要なのは、
- BBクリーム
- 化粧水
- 乳液
- アイブロウ
の4点です。
各アイテムの選び方を以下でご紹介します。
BBクリーム
BBクリームの「BB」とは、Blemish Balmの略で、「気になる部分に塗る」という意味です。化粧下地、日焼け止め、コンシーラーなど、様々な役割を果たしてくれます。
自分の肌色、肌の悩み、肌質に合ったものを選びましょう。
肌色に関しては、自分の首の色に近いものを選ぶと自然な仕上がりが期待できます。
また、肌の悩みに合わせて選ぶのも大切です。以下を参考に選びましょう。
- ニキビケア:有効成分が含まれている医薬部外品
- ニキビ跡:カバー力のあるものや抗炎症効果が期待される成分が含まれているもの
- シミ:紫外線防御機能が付いているもの
- 青ヒゲ・青クマ:オレンジ系の色味のもの
- 毛穴:補正機能があるもの
肌質によってもクリームの馴染み方が変わってくるので、以下を参考に選んでみてください。
- 乾燥肌(カサつき):保湿成分が配合されているもの
- 脂性肌(べたつき):皮脂吸着成分が配合されているもの
- 混合肌(カサつき、べたつき):保湿成分、皮脂吸着成分の両方が配合されているもの
化粧水・乳液
スキンケアで必ず用いるのが化粧水と乳液です。
化粧水は肌質で選びましょう。BBクリームと同様、乾燥肌には保湿成分、脂性肌には皮脂吸着成分が含まれているものがおすすめです。敏感肌の方であれば、アルコールフリーの低刺激な化粧水を選びましょう。
乳液も同様です。肌質で選ぶことをおすすめします。乾燥肌の方は保湿力の高いもの、脂性肌の方はビタミンC誘導体が配合されているものを購入しましょう。
アイブロウ
アイブロウは眉毛に色を足したり、眉毛を書き加えたりするアイテムです。アイブロウには
- アイブロウペンシル
- アイブロウパウダー
- アイブロウテイント
- アイブロウマスカラ
の4種類がありますが、初心者の方には鉛筆感覚で描きやすいアイブロウペンシルをおすすめします。
皮脂でアイブロウが落ちるのを防ぎたい方はスマッジプルーフ処方、汗をかきやすい方はウォータープルーフ処方が適しているでしょう。
不自然な印象を与えないようにするには、髪色と同じ色のものを選ぶと良いです。
他にも以下の道具を揃えておくと、よりメンズメイクを極めることができます。
- 化粧下地
- コンシーラー
- コーム型ハサミ
- アイライナー
- アイシャドウ
- リップ
髭剃り(必要な場合)
必要なものを揃えたら、ここから実際にメンズメイクに入っていきます。
まずは髭剃り。メイクをしやすい肌を整える第一段階です。髭は不潔な印象を与えるだけでなく、化粧ノリも悪くします。
髭を綺麗に剃るコツは以下の通りです。
- 剃る前に温かいタオルで皮膚を柔らかくしておく
- シェービング剤をまんべんなく塗る
- 毛の流れに沿って剃る
- 終了後、しっかり保湿する
スキンケア
髭を処理したら、次はスキンケアです。洗顔、化粧水、乳液の順番でケアを行っていきます。
洗顔はぬるま湯(30℃程度)で優しく行います。泡立てネットで洗顔料を泡立てて洗顔すると、小さな毛穴汚れを洗い流すことができます。
洗顔が終わったらすぐに化粧水を使います。500円玉のサイズの量を手に取り、両手で肌に馴染ませましょう。10秒程度肌に密着させます。乾燥が気になるところには追加で化粧水を付けましょう。
最後に乳液を使って、化粧水で得た水分を逃がさないよう蓋をします。10円玉のサイズの量で顔全体に広げるように付けてください。乾燥が気になるところには重ねて付けましょう。
ベースメイク
スキンケアが終われば、メイクの基盤をなすベースメイクです。メイクアップする前の肌を均一に見せるためのメイクのことをベースメイクと呼びます。
ベースメイクにも適切な順番があるので、順を追って説明していきます。
- 化粧下地
- ファンデーション
- コンシーラー
- フェイスパウダー
化粧下地
まずは化粧下地でメイクの基盤を作ります。
小豆程度の量を取り、顔の広い部分から中指を使って塗っていきましょう。余った下地であごや鼻にも塗っていきます。顔全体にムラなく塗るのがポイントです。
ファンデーション
ファンデーションは結果的に少し明るめに仕上がるので、地肌よりも暗めな色のものを選んでおくと良いでしょう。使い方は以下の通りです。
- ファンデーションを顔の5点(額、両頬、鼻、あご)に置く
- 顔の外側から内側へ滑らせるように広げる
- 化粧が崩れやすい目元などはシワに沿って塗り広げる
コンシーラー
ファンデーションで全体を整えたら、次はコンシーラーで気になる部分の補正をしていきます。青ヒゲやニキビ跡、クマを隠すのにコンシーラーは適しています。塗り広げるというよりは気になる部分に置いて馴染ませるイメージで塗っていきましょう。
気になる部分を隠したいからといって厚く塗りすぎると不自然な仕上がりになってしまうので注意が必要です。
フェイスパウダー
ベースメイクの仕上げはフェイスパウダーです。フェイスパウダーは皮脂や汗によるメイク崩れを防ぎます。
ブラシやスポンジにフェイスパウダーを付け、顔の中心から外側に向けて円を描くようにパウダーを載せましょう。最後に余分に付いているパウダーを落として、ベースメイクは終了です。
ここまでのベースメイクを1つで果たせるのが上記で紹介したBBクリームです。「美容にそこまでお金をかけられない」という方はBBクリームで対応しましょう。
BBクリームは顔の5点(額、両頬、鼻、あご)においてから顔の内側から外側に広げていくと綺麗に仕上がります。
ポイントメイク
ベースメイクの後はポイントメイクと呼ばれるパーツごとのメイクに移っていきます。眉毛、目元、口元の順番でメイクしていきます。
眉メイク
眉毛は髪の毛と同じくらい顔の印象を左右します。すっきり整えることで清潔感あるイメージを与えましょう。
初心者の方は「コーム型ハサミ」を使うのがおすすめです。使い方の流れは以下の通りです。
- コーム部分で眉毛の流れを整える
- ハサミで眉毛の上部を軽く押して、はみ出た部分をカットする
- 眉毛の下部も同様にカットする
眉毛のカットが済んだら、アイブロウペンシルで眉の形を補正します。顔全体で見たときに左右非対称になっていたり、薄く途切れていたりする部分がある可能性があります。そこをアイブロウペンシルで描き足すことで修正しましょう。
アイブロウペンシルは油分が少なく描きやすいものが多いため、初心者の方でも安心してメイクできます。
アイメイク
ここからは上級者向けのメイクになります。
アイシャドウやアイライナーを使って目元に立体感を出していきましょう。あまり濃く塗り過ぎるとビジュアル系のような印象をもたらしてしまうので、薄く塗ることを意識すると自然な仕上がりが期待できます。
使い方は以下の通りです。
- アイライナーでまつげのすぐ上に線を引き、目尻まで伸ばす
- アイシャドウのベージュ系の色を上瞼全体に薄く塗る
- 目じりやまつげ上のラインでブラック系のアイシャドウをのせる
まずはアイライナーで目元の印象をはっきりさせましょう。アイシャドウは全ての色を使う必要はないので、顔全体のバランスを見ながら使うようにしてください。
リップメイク
メンズメイクの最後の工程がリップメイクです。唇を保湿し、色を与えるために行います。顔の血色感が上がり、表情が明るく見えるようになります。
ベースメイクやアイメイクはメイクの基本と呼ばれているので多くの人が行っていますが、口元のケアは忘れがちです。意外と見られている部分なので、しっかりケアしましょう。
基本的にリップを塗るだけでリップメイクはOK。メンズメイクの基本であるナチュラルさはリップについても重視すべきポイントなので、唇の色に近い薄ピンク色や薄めのオレンジ系統の色のリップを選ぶと良いでしょう。
リップを濃く塗り過ぎたときはティッシュで唇を軽く押さえると色を薄くできます。
メンズメイクの落とし方
メイクはしっかり落としきることも大切です。肌にのせたメイクの油分や脂分は時間経過とともに過酸化脂質という物質に変化し、老化や毛穴のつまりといった肌トラブルの原因になります。
気を付けるべきポイントは洗顔前にクレンジングを行うことです。
適切なクレンジングを行うことで清潔な肌を維持しましょう。以下の順番でメイクを落とすようにしてください。
- 手を洗って清潔にしておく
- 500円玉くらいの量でクレンジングを手に取る
- 皮脂が多いTゾーン(額・鼻)、頬、目の周り、口の周りの順番で馴染ませていく
- 少量の水を手に取り、優しく円を描くように馴染ませる
- 32℃くらいのぬるま湯でクレンジングを洗い流す
- 保湿ケアを行う
メンズメイク初心者が気を付けるべきポイントは?
メンズメイク初心者がやりがちなミスがあるので、それぞれ解説していきます。ポイントを押さえ、メイクの効果を最大限実感しましょう。
- 厚塗りしすぎない
- メンズメイクに合った化粧品を使う
- こまめにケアをする
厚塗りしすぎない
基本的にメンズメイクは薄く、ナチュラルに仕上げることが大切です。あまりに厚塗りをし過ぎてしまうと顔全体のバランスが崩れ、不自然な仕上がりになってしまいます。
ニキビ跡や青ヒゲを隠したいからといって、重ね塗りをしないようにしましょう。
メンズメイクに合った化粧品を使う
メンズメイクに合う化粧品を買うことも重要です。
女性用の化粧品を使っても問題ない場合もありますが、綺麗に仕上がりすぎて不自然な印象を与えてしまうことも。
男性向けに開発されたものは男性特有の皮脂や水分量に合わせて作られているため、化粧が落ちてしまう、清涼感が出にくいといった悩みにも繋がりにくいです。
基本的にメンズメイクには男性向けのアイテムを使うと無難だといえます。
こまめにケアをする
男性の肌は皮脂が多いため、どうしても化粧が落ちやすい傾向があります。
そのため、メイクをして外出する際はこまめにメイク崩れをチェックすることをおすすめします。都度メイク直しをすることで、長時間一緒にいる相手に違和感をもたれないようにしましょう。
夏はあぶら取り紙、冬はパウダーを使うことで汗や皮脂を抑えるのがポイントです。
メンズメイクを攻略して清潔感を手に入れよう!
メンズメイクにはたくさんの工程があり、面倒に感じてしまうかもしれませんが、最低限のメイクをするだけでもかなり印象は変わってきます。
メンズメイクをすると肌も綺麗になり、自信を持って外に出ることができ、毎日の生活も楽しめるようになるでしょう。適切な順番でメイクをすることで、綺麗な肌と清潔感を手に入れましょう。
この記事の執筆者
家庭用美容器ドットコム編集部
家庭用美容器ドットコムは、元美容機器メーカー営業や家庭用脱毛器の販売スタッフなど、美容機器に精通した担当者が家庭用脱毛器/美容器を徹底比較して紹介するWebサイトです。自分の肌に合った機器を見つけるためのポイントも発信。失敗しない美容機器選びをお手伝いします。